コラム

自分で学習する子に育てるには

「勉強しなさい!!」とお家の方が言わなくても、わが子が自分から進んで学習に取り組んでくれたら…こんなにうれしいことはありませんよね。
しかし、お子様からすれば「勉強しなさいって言ったって、一体何をどうすればいいの!」「やろうとしても、分からないことだらけでできないんだよ!」と、理由は様々あることでしょう。
子どもの学習を漁師の魚釣りに例えると、勉強することは「魚の釣り方を身に付ける」ことです。つまり、親がわが子にすべきことは、魚を捕ってあげる(その場その場で一時しのぎの手助けをする)ことではなく、一人で海(人生)に出て行っても、きちんと魚を捕れる(生計を立てて生活していける)力を身に付けさせることです。勉強は形を変えて一生付き合うものです。入試がクリアできればそれで終わりではありません。むしろ、入試が終わったらそこからが新たな勉強のスタートとなるのです。そのためにも、勉強を嫌いにさせない手助けが大切なのです。
子どもが勉強を嫌いになる理由はいくつかあります。ここでは、子どもが自分から勉強するようになるにはどうしたらよいのかについて、塾長がたくさんの子どもたちと関わってきた経験から思うことをお知らせしていきたいと思います。

毎日学習する習慣を身に付けるチャンスは
「小学校入学時」!

私自身が長く小学校教員をしていた経験から思うことは、子どもが一番「勉強するんだ!」とはりきっているのは小学校に入学した時です。ピカピカのランドセルや学習机、真新しい教科書や学用品…「小学生になったら勉強するんだ!」という意欲で小学校1年生の瞳はキラキラと輝いています。つまり、小学校に入学したときは、誰もが「学習意欲100%」なのです。
私は何度か小学校1年生を担任したのですが、4月に子どもたちからよく聞かれたのが「先生、今日は何をお勉強するの?」「先生、早く宿題やりたいな~!」という声でした。
それがいつからともなく、「勉強?あ~…面倒くさい…」「え~…今日も宿題あるの~?」という、勉強に対して後ろ向きな姿勢になってきます。1年生の時はあれほど「勉強やりたい」「宿題やりたい」と言っていたのに…。 学年が上がるにつれ、子どもたちは「先生!今日は『宿題なし』がいい!」「宿題の量、少なくして~」と、弱気な発言が増えていきます。
つまり、自分から勉強する習慣を身に付けさせたかったら、「小学校入学」という人生最大のチャンスを逃さないことです。「小学校低学年の間はまだいいかな」ではいけません!低学年のうちから、たとえ10分でもよいので「自分で考えて勉強する」習慣を身に付けさせることが、その後の学習習慣に大きく影響します。
そしてこの時、必ず「ノート」と「鉛筆」を使った学習を習慣としましょう。最近はモバイル機器を使ってゲーム感覚で学習できるソフトもありますが、学校の授業も、高校入試も、基本「アナログ」なのです。「アナログ」の学習習慣をきちんと身に付けましょう。なにより、アナログ学習では「自分がどれくらいがんばったか」が視覚化できるので、本人のモチベーションも継続します。「ノート○冊分がんばった!」という自身のがんばりが目で見て実感できることは大切です。
デジタル化された学習方法は、ちょっとした「気晴らし」程度に行うのが良いでしょう。学習と関係ないゲームをひたすらやるよりは、デジタル化された学習ツールでちょっと休憩、の方が子どもにとって健康的ですね。

「分からない」から「やりたくない」

子どもが勉強をやりたがらない理由にはいくつかありますが、一番の要因は「分からない」からではないでしょうか。
たしかに大人でも「分からない」ことをやりなさいと言われるのは、なかなかつらいことです。
どこが分からないのかを分析し、分からないことを分かるようにするにはどうすればよいか具体的な方法を示してあげることで、ほとんどのお子さんが勉強に抵抗なく取り組めるようになります。
当教室では、「何が」「どこが」分からないのかお子様の実態をつかみ、苦手を補充・強化していきます。

勉強のやり方が分からない

「勉強しろって言われたって、何をどうやればいいんだ…」。多くの子どもたちがこんな悩みを持っているのではないでしょうか。
学校で学ぶそれぞれの教科には、その強化の特性があり、その教科に合った学習方法があります。その教科に合った方法で学習すると、学校の授業の理解度も上がり勉強が楽しく感じられるようになります。
しかし、義務教育段階の子どもたちにとって、それはなかなか難しいことです。
当塾では、苦手教科に特化した補習だけではなく、自主勉強ノートを活用して、日々の授業の予習・復習や家庭学習の取り組み方についても指導していきます。勉強のやり方が分かれば、ほとんどの子は自分から学習に取り組めるようになります。(もちろん、お家の方の継続的な励ましや支えはとても大切です!)

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